人間力を高める 一般社団法人 人間塾


vol.87「じぶんのちから」

 人間の偉さは 才能の多少よりも 己に授かった天分を
           生涯かけて出し尽すか否かに あるといってよい。
                            ~森 信三

先日ひょんなことから仲間のコンプレックスを知りました。
それは「自分はきれいな字が書けない」というものでした。
どのくらいかというと、本人いわく「ミミズが這ったような字」。

どんなものかと文字を書いて見せてもらったところ、、、。

本人が言うほどの酷いレベルではないのです。

「え―、全然ひどくないじゃない」

それを伝えても本人は認めません。
「自分の字は汚い」という思い込みがとても強く、何をいっても聞き入れません。
でもその思い込みが、彼にとっては相当嫌な事で、
相当長い間彼が苦しんでいたことがとても伝わりました。

そこで私は「複写はがき」で、毎週自分あてにはがきをだして?
とお願いしました。

すると彼の第一声は・・・

「無理だって!」

必死の抵抗です。

「転勤したばかりだし」
「字は遺伝だから仕方ないし」
「もともとは左利きだったのに、右利きに無理やりかえられたからだし」
「今更はじめたってどうせ無理だし」
出来ない理由のオンパレードです。
確かに彼は普段とても忙しいのです。私もそれは知ってます。
でも、言い通しました。
「毎日とは言わないよ。でも最低一週間に一通。そして期間は限定3ヶ月。」

・・・結局、私のもとには毎週彼からのはがきが届いてます。
そして約束の期間はもう過ぎました。

当然、本人のいうところの「悪筆」はどんどん「悪筆」から遠ざかっています。
(もともとが本人のいうほどのレベルではなかったのはもちろんありますが)
でもそれよりも、あれだけ字を書くことが苦手だった彼が、
文字を書くことを楽しみ出だしていることがもの凄い変化だと思います。

それよりなにより、毎週届くはがきが私はとても嬉しいです。

自分の思っている事と他者が思っていることが一致していないことは良くあります。
でも、他者がいくら言っても、本人が肚に落とさないと伝わらないし、届かないです。

「悩んでます」「アドバイスください」という人に何かを話しても、
それを受け入れるかどうかの選択は相手にあるのです。やるもやらないも。
つまり、「私」が選択できるのです。

私は彼に教えて頂きました。

継続をする姿は、変化していこうとする行動は、
見ている人間にきちんと伝わり、私も頑張ろうと思わせる力があることを。

私はなにか思い込んでいないだろうか
私はなにか言い訳をしていないだろうか
ひとの言葉に素直になれているだろうか

そんなことに向き合うチャンスを彼にもらいました。

「なにかあったら書く。なにもなくても書く。」
これがはがき道の極意だと教えて頂いたことがあります。

私はまだまだこの段階ではありませんが、まずは彼にはがきを書きます。

筆者:一般社団法人 人間塾
人生学認定講師 鈴木 淳子(すずき じゅんこ)

発行人: 一般社団法人 人間塾 代表理事 小倉 広(おぐらひろし)
http://www.ningenjuku.net/company/

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編集後記

認定講師の鈴木淳子です。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

先日講師仲間と勉強会を開催して、久しぶりに全国の仲間と会うことが出来ました。
限られた人数での限られた時間ではありましたが、
とってもとっても楽しくて幸せな時間を過ごすことが出来ました。
次回はその時のお話しを書かせていただこうと思います。

講師仲間は全国にいて、全国でそれぞれが頑張っています。
その存在がとてもありがたく、力強いです。
その大切な仲間のひとりが、10月に東京と大阪でセミナーを開催します。
上司や部下とのコミュ二ケーションで悩んでいる方を対象にしたセミナーです。

この話の続きを知りたい方も、是非ご参加ください。

<東京>
 <https://www.street-academy.com/myclass/2392>
  日時:10月1日(土)13:30~16:30
  場所:東京都中央区立産業会館(東日本橋)

<大阪>
 <https://www.street-academy.com/myclass/14401>
  日時:10月10日(祝)13:30~16:30
  場所:大阪市立総合生涯学習センター(大阪駅前第2ビル)


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