人間力を高める 一般社団法人 人間塾


vol.67 「 嘘つきと優しさ」

vol.67「 嘘つきと優しさ」

「自分自身に対する誠実さと他人に対する優しさ、
 すべてはこの二つに包括される。」
― 孔子 ー

「うちの龍治はまだ、勉強が終わってないから
帰ってもらっていいかな?」

小学4年生のある日。

僕の家に遊びに来た友達に
父が言い放った一言だった。

はじめくん(仮名)は、
僕の大切な友達だった。

彼の家で遊ぶことはあったが、
今日は初めて、僕の家に遊びに
来る日だった。

楽しみだった。

ところが、当時は
「その日の勉強が終わるまでは友達と遊ぶな」
という、父からの言いつけがあった。

一言で言うと、
厳格な父、であった。

毎日、勉強ノルマを達成
しないといけない環境だった。

その日、はじめくんが来るまでに
算数のドリルが出来なかった僕は

家のピンポーンという、
インターホンがなると

(やばい!はじめくんだ!)
(まだ、ドリル終わってない)

と思った。

「あ、友達来た!」
「あ、遊んでいい?」
と恐る恐る言葉を発した
僕に対して

「まだ、終わっていないだろう?」
と怒気を含んだ父。

父は足早に、玄関に出向き
冒頭の言葉をはじめくんに
言い放ったのだった。

本当は、玄関に走っていき
事情をはじめくんに
説明したかった。

けれど

父が怖くて
足がすくんで
玄関に行けなかった。

遊びたかったのに。
わざわざ遠いところから
来てくれたのに。

悔しくて涙が出た。

絶対に許せなかった。

父を許せないのに、

父が怖いから

涙を流しながら
ドリルをこなした。

勉強が出来ないと
遊ばせてもらえない、
環境だった。

僕は、勉強を頑張る
ようになった。

成績が良くなると
父も母も機嫌が良くなり
家の雰囲気が明るい。

家の雰囲気は僕の勉強の出来次第で
明るくも、暗くもなるのだった。

良い成績を取り続け、
両親を安心させた。

成績が良くなるに連れて、
勉強が好きになった。

・・・と思い込むようになった。

ウソつきな自分を創った。

そのウソの自分で世渡りをした。

「勉強なんてしたくねぇ!」
「なんで、遊ばせてくれねぇんだよ!」
「なんで、勝手に決めるんだよ!」
「俺の主張を無視するな!」

というのが、本性なのに。

成績優秀になることで、
その本性を覆い隠した。

ただ、身体は正直だ。

隠された本性が、拗ねを作り出した。

そして、
「なんで、わかってくれないの?」
という拗ねを、いつまでも父にも、
他人にも抱いていた。

社会人になってからも
拗ねをずっと抱いていたし、
正直、いまでも抱いている。

アドラー心理学には、「目的論」、
という考え方があります。

あらゆる行動には、目的がある、
という考えです。

自分のケースに当て嵌めると、
拗ねることで、
達成したい目的があった。

それは、怒り、悲しみを
父にわかって欲しい、
ということ。

つまり、愛情を持って
受け入れて欲しかった、
ということ。

目的論的に考えることで、

怒り、悲しみがあったし、
勉強が出来なくても
受け入れて欲しかった、

という、自分の想いを
知ることが出来て、
なんだか救われた気がしました。

自分の過去に
納得出来るようになると、

自然と当時の父親の気持ちに
想いを馳せることが増えた。

「悪気は無かったんだろうな」
「不器用な、愛情だったんだな」
「父も自分のこと、家族のことで
精一杯だったんだろうな」

きっと、友達を突き返す行為には、
父なりの目的があった、
と考えてみる。

「息子にみじめな想いをさせたくない」

中卒だった父は、
親族からずっと馬鹿にされ、
惨めな思いをしてきた
過去があった。

そのことを
社会人になってから
聞かされたことを
思い出しました。

僕にとって、
許せない過去は、
父の悲哀が原因だった。

なんだか、もう、
父を許そうと思えた。

正直、父だけでなく、
他人に対して、
まだまだ、拗ねることがたくさんある。

それでも、他人に歴史があって
それに想いを馳せ、

他人の行動には目的がある、
と思うことが

共感する力、なのではないか。

その姿勢がきっと、
自分も、周りも
勇気付くあり方なのだろう。

そんなことを感じています。
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筆者:一般社団法人 人間塾
人生学認定講師 篠崎 龍治(しのざき りゅうじ)
http://www.ningenjuku.net/qualified-list/

発行人: 一般社団法人 人間塾 代表理事 小倉 広(おぐらひろし)
http://www.ningenjuku.net/company/
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こんにちは。

人生学認定講師の
篠崎 龍治です。

お忙しい中、
最後までお読み頂き
誠にありがとうございました。

人の行動には、必ず目的がある。

他人の目的に注目すると

その人に対して、なんだか
優しくなれます。
(と感じています)。

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