人間力を高める 一般社団法人 人間塾


vol.61「おばあちゃんが転んだ。」

vol.61「おばあちゃんが転んだ。」

わが身に降りかかった悲痛事に対して、

その何ゆえか(WHY)を問わない。

それよりも如何に(HOW)対処すべきかが大切。

森 信三

娘の結婚式も終わりようやく我が家に平穏が戻った5月の連休明け。
雪解けを待っていたように、一斉に工事が始まり繁忙を極めてきた頃。
めったにこない家内からのメールが、おばあちゃんの異変を知らせてきました。
いつもなら、8時過ぎには着替えてリビングに顔を出すおばあちゃん。
なぜか今日は、出てこない。呼んでも、返事がない。

おかしいと思って、部屋に迎えに行ったところ・・・
なんとおばあちゃんは、箪笥の脇に倒れて動けないでうめいているではありませんか。
近所の叔母ちゃんに来てもらいようやくベットに寝かせたとのことでした。

その日は、早めに仕事を切り上げ家に戻りました。
ベッドに寝ているおばあちゃんは、顔をぶつけたのか、右のこめかみのあたりが
赤紫に変わっています。「おばあちゃん、痛いところない?」と聞いてみましたが、

返事は、「どこも、いたぐね。。。」
見ている私の方が痛くなってしまうような顔の色でした。

もう3年前からモノ忘れが激しく、義兄のところで診察してもらっていましたので、
すぐに連絡をしました。
幸い明日は「日曜出勤当番で病院に出ているから連れてくるように。」とのこと。

有り難い。
早速明日、福島の兄の病院に行くことにしました。

翌日、全然動けないおばあちゃんを、市内に住んでいる叔父や従弟たちの手を借りて
毛布の担架で部屋から運び出しました。
玄関先に停めたハリアーの後部座席を倒して布団を敷いたベッドに乗せて一路福島へ。
家内と二人ではどうすることも出来ませんでしたが、皆の助けを借りて連れていくことが
出来ました。本当に感謝です。

着くとすでに、待機していてくれた看護師さんがストレッチャーに乗せ換えそのまま救急の診察室へ。
脳のMRI を撮ってすぐに兄に、「このまま入院だな。明日すぐに手術するから。」
と言われました。

病名は、「慢性硬膜下血腫」すでに脳の半分ほどが染み出た血で圧されていました。
記憶をたどってみると、2月頃から度々転倒していました。
そう言えば、式を終えホテルに戻った時、ホテルの玄関でも転んでいました。
それ以来、話しかけても、あまり返事をしなかったのを思いだしました。
素人目でも、脳の半分も圧迫されていれば動きも鈍くなるでしょうし、
口数も少なくなると思いました。

ともあれ翌日には、緊急オペ。

思った以上に手術は順調に終了しました。
おばあちゃんの頭には吸引する為の穴が開けられ、血腫を取り出すことが出来ました。
MRIの画像を見ても、すっかり脳は元に復活したようです。
本当に有り難い事です。

それからのおばあちゃんは、見違えるように元気になり、食欲も出てきたようです。
家内からは、毎日リハビリの様子が、谷ヶ城家ファミリーLINEで流されます。
4日目には、もう看護師に手を曳かれて歩く様子が動画で届きました。
誰の助けも借りずに、一人で歩けるようになるのももうすぐのようです。

筆者:一般社団法人 人間塾
人生学認定講師 谷ヶ城 隆(やがしろ たかし)
http://www.ningenjuku.net/qualified-list/

発行人: 一般社団法人 人間塾 代表理事 小倉 広(おぐらひろし)
http://www.ningenjuku.net/company/

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編集後記

認定講師の谷ヶ城 隆です。

我が家を襲った、全くの私事ではありますが、
最後までお読みいただきありがとうございました。

今年は長女の結婚式という大変大きなイベントがありました。
その陰で、密かに進んでいたおばあちゃんの硬膜下血腫。
倒れて動けなくなった時は、もう家内はパニックです。

家内も腰痛の持病があり、なかなか思うようにおばあちゃんの介護が出来ず、
ストレスが溜まっていました。

そのうえ入院です。

娘のアパートに泊まり込んで、兄の病院へ通う毎日。
私も仕事に追われていて、毎日福島に行くこともままなりません。
普段通りのはずだった日常が、突然激変してしまう。
まさに想定外の出来事に、我が家は見舞われました。

「いったいどうして?なぜこんなことになったんだ?」
いくら嘆いても、WHYを叫んでみても、何も変わりません。
無い頭でどれほど思案を続けても、所詮愚者の浅智慧に過ぎません。

自分ができる事、自分たちの出来ることを考え、実行していく以外はないのです。
出来ないことは、出来ないのです。
出来ないことは、出来る人にお願いして、感謝することだと思いました。
人知の及ぶ領域を出れば、何事も天命だと思うことですね・・・。

今回は、兄の判断も早く、幸いおばあちゃんは元気を取り戻し、
また我が家に戻ってくることが出来ました。
それもまた天命、天の意志だと思います。

ただただ、皆様に感謝の言葉を捧げたいと思います。
「有り難うございました。」

私ができる事・・・それは感謝する事だけなんです。

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