人間力を高める 一般社団法人 人間塾


vol.55「精一杯生ききる」

vol.55 「精一杯生ききる」

人どんな未来が私たちを待ち受けているかは

知るよしもありませんし

また知る必要もないのです。

むしろ重要なことは、

自分の持ち場、自分の活動範囲において

どれほど最善を尽くしているかだけだということです。

「それでも人生にイエスと言う」

今年も夏が終わり秋がやってきました。
私はその紅葉をあと何回じっくりと眺められるでしょうか・・・

私の働いていた介護施設では旅行の計画を立て実施してきました。
介護が必要な状態になると外出や旅行に行くために様々な準備が必要になります。
ご家族だけでは行きたくても行けない状況もある。その思いを支えるための企画でした。
企画を立てるのは簡単な事ではありません。下見をして、連絡調整をし、予定を立て。
業務に余裕のなかった時期だったので、職員で協力し、プライベートな時間を割いて
準備をしました。

いざ、旅行の日。旅行先で見ることのできたのは
いつもより活き活きとした表情の皆さんの姿。
ある方はご夫婦で参加。中度の認知症をお持ちの方でしたが、
とても楽しそうな笑顔を見せてくださりお二人でずっと手を繋いでおられました。

また、ある方はご夫婦と息子さん3人での宿泊。
聞けば、学生時代以来35年ぶりの家族旅行だという事でした。

そんな思い出深い旅行が終わって2か月後。
急に連絡が入りました。
35年ぶりの家族旅行にお連れしたご利用者が亡くなられたのです…。

葬儀に行った時にこんな言葉を頂きました。
「あの時家族で旅行が出来て良かった。いい思い出を残してもらった。」

それを聞いて涙がにじんできました。
その方がいなくなった寂しさ、悲しさもあったのですが、
それ以上に「あの時に旅行にお連れ出来てよかった」という安堵の涙でした。
忙しさを理由に後回しにしなくてよかった、やろうと決断してよかった、と。

私たちにとっては ”いつもの事” ですが 
ある人にとっては それが最後になるかもしれない。

毎日、食事が美味しく食べられること。
言葉で思いを伝えられること。
自分の意思で移動が出来ること。

それらすべての事が当たり前ではない。

看取りというケアに携わるたびに、自分の命の有限さを感じ、
また、その命は確実に終わりへと向かっている事実に気が付きます。

私は今を精一杯生きているでしょうか?

そう自問する機会を与えてくださったのもご利用者からの贈り物なのだと思います。

筆者:一般社団法人 人間塾
人生学認定講師 川田 浩也(かわた ひろや)
http://www.ningenjuku.net/qualified-list/

【 編集後記 】

こんにちは、人生学認定講師の川田浩也です。

最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。

最近急激にウエスト周りが育ってきました。
成長期は過ぎているはずなのですが。。。
おかげ様でズボンが入らない。

やはり運動不足が大きな原因のようです。

健康管理についてもしっかりと向き合わないといけないな、と日々感じております。

●人生学体験講座:2015年10月27日(火)19:00~20:30
 開催場所:栃木県鹿沼市 講師:川田浩也 最低遂行人数:1名~
http://www.ningenjuku.net/trial/

●人生学2級講座:2015年11月14日(土)10:00~17:00
 開催場所:栃木県鹿沼市 講師:川田浩也 最低遂行人数:3名~
http://www.ningenjuku.net/2nd_grade/


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