人間力を高める 一般社団法人 人間塾


vol.46 「『自然』と『煩悩』と『進化』」

vol.46 「『自然』と『煩悩』と『進化』」

「いかなるものでも、自然という造物主の手から出るときは善である。
人間の手に渡ってからは悪となる。」
ジャン=ジャック・ルソー

先日、人間塾の関西で7月の課題図書『歎異抄』について話し合っていた。
課題は「煩悩について」。

「朝、この会場へ来る電車の中で席を譲ったが、心のどこかで評価を求めていた」
「生きたいと思うこと自体が煩悩なのではないか」等々、
いろいろな意見が出る中、「煩悩があるから人間って進化したんじゃないですかねぇ?」
とある参加者が言った。

それを聞いた瞬間、ここ何年か考え続けていたことを整理する糸口を見い出した
ような気がした。

四大文明が発生したとされる大河の周辺では、川が氾濫するからこそ土地が豊かで、
人々が集まり文明の始まりにつながった。

人々は自分達がさらに住みやすくなるために堤防を築き治水をしようとした。

築いた堤防は何度となく決壊し、その都度人々は不満足感を持ち、さらに強固な
堤防を作るために技術を磨き、多くの労力を費やした。

自然のあるがままの状態に満足し感謝できず、不満足感を覚え、悶々としながら
「もっともっと」を追求したことが現代文明に到達する原動力であったならば、
「煩悩が進化のエネルギー」と言っても過言ではないだろう。

しかし、21世紀の現代になってもなお、堤防は決壊し川は氾濫するし、治水を
進めた結果として砂漠化の進んでいる地域もある。

電気もしかり。
水力発電で得られる電力では満足できず、化石燃料を燃やし、原子力にまで
手を伸ばした。

それにも飽き足らず、地球の衛生軌道上に巨大な太陽光パネルを設置して電力を
電磁波に変えて地球に送ろうなどという構想もあるらしい。

「他力」というとネガティブなイメージがあり、「自力」というとポジティブな
感じもするが、自然を「他力」、文化・文明を「自力」とするならば、少し自分の力を
過信し行き過ぎてしまっているように思われる。

これ以上「もっともっと」と欲を追求するのではなく、本来与えられたものや環境に
満足し、有効活用して、感謝の心を持って生きていきたいと思う。

筆者:一般社団法人 人間塾
人生学認定講師 福本浩之(ふくもとひろゆき)
http://www.ningenjuku.net/qualified-list/

編集後記

こんにちは。

人生学認定講師の福本浩之です。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

すごく偶然なんですけど、今日は私の誕生日なんです。
誕生日というのは、自分がお祝いしてもらうよりも「今日まで生きさせていただいて
有難うございます」と、みんなに感謝を伝えるべき日だと思います。

皆様、本当に有難うございます。これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

私ではないのですが、人生学の講師仲間の篠崎龍治さんが横浜のオシャレな場所で
「アドラー流!自分の魅力を知る講座 ?自分にワクワクしよう!-」と題して、
人生学体験講座を下記の日時で開催予定です。
ご興味のある方は、どうぞご参加下さい。

●アドラー流!自分の魅力を知る講座 -自分にワクワクしよう!-
2015年8月29日(土)13:30~15:00
2015年9月12日(土)13:30~15:00

※終了時間は、30分程度延長する場合が御座います。
開催場所:横浜駅近辺(詳細は、確定後お知らせいたします)

受講費用:3,240円(税込/事前振込)(テキスト代含みます)
http://ws.formzu.net/fgen/S45871391/


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