人間力を高める 一般社団法人 人間塾


vol.42 「なすべきこと。」

vol.42「なすべきこと。」

皆おのおの、そのなすべき役目にあるものが、
そのなすべき仕事を行うのである。
           正法眼蔵随聞記より

もう、自分を束縛するのはやめた。

今もし過去に戻るとしたら、私は離婚直後の自分に会いに行き、
「大丈夫。不安がることは何もない。」
必ずそう言う。

当時、私は不安しかなかった。
子育て、仕事、どちらも全力でなんてできない。
子どもを育てるためにはしっかり働かなければならない。
けれど、子どもに淋しい思いをさせるわけにもいかない。
自分が二人ほしいと思った。

必死に働いているのに、その働き方もう少しなんとかならないの?
と言われたこともあるし、影があるねと言われたこともある。

強烈だったのが、
いいよね、夫のこと考えなくていいから自由で。
一人親の支援金とか貰えるんでしょ?それ税金だよね。
と言われたことだった。

けれど、言い返すことも、嘆いている暇すらない。
ただ、自分に「頑張れ。頑張れ。私の離婚で子どもたちに
これ以上負担をかけてはダメだ。だから、頑張れ。」
いつもそう思って自分を休ませることはしなかった。

今だから言えますが、正直疲れきっていました。
いくら自分の責任とは言え、精神的に苦しくて。
けれど、苦しいと思う自分がさらに許せなかった。
なに甘えたこと言ってるの?自分の責任でしょう?って。

数年後、ある男性と恋愛をして再婚をしようとしました。
幸せを掴んだような気になっていた時、彼は5年生存率20%と
いう病に倒れました。

やはり・・私は幸せになることなんてできないのだ・・
子育てに専念することなんてできないのか・・
神様がもし存在するのであれば、きっとこう言っている。

まだまだ幸せになるには程遠い。もっと己を知りなさい。

現実を残酷としか受け止められなかった私は、心の底から
幸せそうな夫婦や家庭を見ることが辛かったし、仕事をバリバリ
こなす人を見るのも嫌で仕方がなかった。
私に無いものをもっている人が純粋に羨ましく感じた。

耐えること、頑張ることに疲れすぎて、
生きる道のりが果てしなく辛すぎると思っていたのです。
自分で自分を可哀想な人、不幸な人だと思っていました。

現在私は、そんなことを一切思っていない。

子育ても、仕事も。
片方に絞ることができなくても、私が働かなければならない
ことを成長とともに理解した子どもは自立しているし、
子どもが成長したことで、私は今、仕事に打ち込むことが
できるようになってきた。

私は与えられた自分の役目を、そのなすべき仕事をやってきた。
だからこそ、悩んだし、もう立ち上がれないと思うような困難が
与えられていたのだと思います。

今は、もし神様がいるのであれば感謝します。
困難を与えてくれたことに。毎日があることに。

自分の「生き方」は悩んでも、苦しんでも「自分次第」。
人生の主役は自分で、頑張っても脇役はなれません。

誰もが、なすべき役目があって、そのなすべき仕事をする。
誰が主役の人生なのか?と考えた時、どんな痛烈な言葉に
身を切られそうになっても、どんな残酷と思える困難があっても、
自分のなすべきことをしていれば、必ず道は開けていく。

全てに意味があって、意味のない出来事など何もない。
もし、今困難を感じている方がいてもそれはきっと
新しいステージが準備されているのではないでしょうか。

筆者:一般社団法人 人間塾
人生学認定講師 木下 暁子(きのした あきこ)
http://www.ningenjuku.net/qualified-list/

編集後記

認定講師の木下暁子です。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。

長野県もかなり暑い日が続き、標高3,000m級の山の雪解けも早い
ように感じます。

最近、2年前くらいに購入した本を読み返しました。
その本を購入した時はまだ、苦しみの真っただ中にいたのですが、
当時の自分の感じた気持ちと今の自分の気持ちの変化に驚きました。
人生学1級に、天からの封書を開けると言うワークがあります。
自分の天命、使命が書かれているという封書。
1級を受講した時、無理やり開いた封書の内容に
実は納得できなかった私がいます。
けれど、本を読み返した時に、ようやく封書が見えてきたように思います。
実は、与えられた困難が強みとなって封書が見えてくる。

今はまだ、ぼんやりと・・・ですけどね。
焦ることはないと思いつつ、早く読みたいと思う自分がいます。

それではまた、人生学2級講座やメルマガでお会いできる日まで。


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