人間力を高める 一般社団法人 人間塾


vol.38 「こころのアンテナ」

vol.38「 こころのアンテナ 」

季節の風の向き感じたり

足元の花に気づいたり

小さな出会いに そう感謝できたら

僕らはしあわせになれるんだ

(AKB48「夕陽を見ているか?」)

私は、人生学認定講師として、自分の講座の中で、自分が人生学を受講した後の
変化について、話をさせて頂いています。その中で「こころのアンテナ」につい
ての話をすると、受講者の方から時々質問を頂きます。

<Aさんの場合>

Aさんは、自分自身で何か足りないものがあると常々考えておられ、数か月前か
ら道に落ちているゴミを拾うということを始めたそうです。

そんなAさんから「ゴミを拾いはじめた頃は、どこかにゴミは落ちていないかと
周りをキョロキョロしながら歩いていました。しかし、ゴミ拾いを続けていくう
ちに、どのあたりにゴミが落ちているか想像できるようになりました。

こころのアンテナの感度を上げるとは、私が経験したようなことがそれに当たる
のでしょうか?」との質問を頂きました。

<Bさんの場合>

Bさんは、周りの方から「空気が読めないやつだなぁ」と言われたことがあるそ
うです。ご本人としては、まったくそのつもりはなかったので、とても気になる
ようになったそうです。

そんなBさんから「私は、それ以来、周りの方の様子をしっかり観察するように
なりました。その努力を続けているうちに、周りの方からも「空気が読めないや
つだなぁ」と言われることはなくなりました。

こころのアンテナの感度を上げるとは、私のように空気を読めるようになること
なのでしょうか?」との質問を頂きました。

受講者の方々からこのような質問を頂いたとき、私は、

「こころのアンテナの感度を上げるということは、みなさんが感じておられるそ
のもので正解です。でも、不正解でもあります。」と答えています。

そして、質問された方に、私の実体験から感じ取った「こころのアンテナの感度」
について、お話ししています。

以前、私は会社の取引先様の担当者の方との交渉がうまく進まず、とてもイライ
ラしていたときがありました。自分としては、あの手この手を打って打開策を講
じたつもりだったのですが、良くなるどころか悪くなるばかりでした。仕舞いに
は、自分に非があるにもかかわらず、相手のせいにして、頭の中はとてもヒート
アップしていました。

その日も、取引先様の担当者の方との交渉のため、該社に向かっていました。私
は、頭の中で相手との交渉をシミュレーションしながら、どう言えばいいのかと
顔をしかめて必死に考えながら歩いていました。そんなとき、ふと、自分が急ぎ
ながら歩いていた歩道の端にある植え込みに目がいきました。そこは、よく整備
された花壇になっており、四季折々の花が植えられていました。

おそらくパンジーだったと思います。鮮やかなイエローやパープルの花が、とこ
ろ狭しと咲き誇っているではありませんか。その花々を見ていたら、なぜか自然
と私のしかめっ面も緩んでいきました。「花ってこんなに綺麗だったかなぁ」と
思いながら、いつしか足を止めていました。

そのとき、初めて気付かされました。しかめっ面でイライラしても、何もうまく
いくはずがありません。周りがまったく見えなくなったまま行動しても、いい結
果が出るわけがありません。この綺麗な花々が私にそれを知らせてくれたのだと
いうことを、私は初めて気付かされました。

当然ですが、花々は、そのようなことを知らせるために綺麗に咲き誇っているの
ではありません。重要なのは、その花々を見た人がどう感じ取るかです。

誰かに何かをしてもらった行為そのものではなく、今ここにあるものから何かを
気づき、そしてそれに「感謝」できることがとても重要なのです。

そのことを、日々の生活の中で感じ取れたとき、私は「こころのアンテナの感度
が上がった」のだと思うのです。

筆者:一般社団法人 人間塾
人生学認定講師 鈴木 博史(すずき ひろし)
http://www.ningenjuku.net/qualified-list/

【 編集後記 】

こんにちは、人生学認定講師の鈴木博史です。

最後まで、お読み頂き、ありがとうございました。

私は、あまりテレビを観ない方なのですが、実はNHK大河ドラマ「花燃ゆ」に
はまってしまいました。

吉田寅次郎を演じる伊勢谷友介さんが、「人は、なぜ学ぶのか」とか「本は文字
ではない、人じゃ」とか「君は、何を志しますか」とか熱弁されているのを観て
いると、こちらまで熱くなって画面の前で、ウンウンと一人で頷いている自分が
いました。

ご存じのように、吉田寅次郎こと吉田松陰といえば、

「至誠而不動者 未之有也(至誠にして動かざる者は、未だ之有らざるなり)」

という言葉が有名ですよね。

ただ、ドラマの中では、この名言を松下村塾の塾生全員が復唱していたシーンが
ありましたが、それはちょっと、やり過ぎだろう?と、思わず笑ってしまいまし
た(笑)

吉田寅次郎も語っていた「知行合一」など、先人の叡智のエッセンスをわかりや
すく学ぶことができる「人生学」の体験講座を、来る2015年5月31日(日)
に開催します。場所は、東京の東日本橋。講座では、人生学講座で実際に行われ
ているワークやシェアを体験して頂くとともに、実際に人生学を受講した私にど
のような心の変化があったかなどの体験談も併せて紹介したいと思います。

ご興味がある方は、是非受講してみませんか。心より、お待ちしております。

●人生学体験講座:2015年5月31日(日)10:00~11:30
開催場所:東京都中央区東日本橋 講師:鈴木博史 最低遂行人数:2名~

https://argo-navi.net/mielca_ogurahiroshi/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=199


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