人間力を高める 一般社団法人 人間塾


vol.36 「 先生と呼ばれた日。 」

vol.36  「 先生と呼ばれた日。」

感謝するに値するものがないのではない。
感謝するに値するものを気付かないでいるのだ。
中村天風

今から15年ほど前のある日。
20代前半、フリーターだった私は突然、「先生」になりました。

『先生、新聞を取ってくれないか。』
私が生まれてからずっと一緒に暮らしてきた祖父にそう言われたのです。

『はあ・・・?先生って、俺のこと?』

進行していた認知症。
『とうとう、俺のことも分からなくなったか・・・』

割りばしを加えて、家の中を歩く。
寝室にスプーンを溜め込む。
その他、様々な症状。

「先生」と初めて呼ばれた日以降、「清太郎」と呼ばれることはありませんでした。

祖父が元気だったころ。

『歩いていて、若い奴らをたくさん抜いたぞ』
毎日聞かされるので、聞きながしていました。

『よし!相撲とるか。』
私が中学生になってからは、ほとんど祖父に勝っていました。

元気でいるのが当たり前だと思っていたのに。
もっと話しを聞いておけば。
たまには相撲に負けてもよかったな。
今でも後悔しています。

家族の姿が変わる。
家族が自分のことを忘れる。

当たり前が「当たり前」じゃなくなる悲しさ。

「当たり前」の反対は「有難い」とよく聞きます。
「有り難い」と感じれば、感謝できることが多くなりますよね。
でも私の気持ちは、まだまだ「当たり前」で止まることが多いです。
祖父から教えてもらったにもかかわらず・・・。

だから今はできる範囲で、「有り難さ」を感じるようにしています。

仕事のこと。
家族のこと。

その範囲を少しずつ拡げ、感謝を増やす。
以前は感謝を難しく感じていましたが、今なら少しできるような気がしています。
なにせ私は、「先生」と呼ばれた男ですから。

筆者:一般社団法人 人間塾
人生学認定講師 三好清太郎(みよし せいたろう)
⇒ http://www.ningenjuku.net/qualified-list/

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編集後記

こんにちは。

人生学認定講師の三好清太郎です。
4月5日(日)に人生学2級講座を開講しました。
約4ヶ月ぶり。
緊張しましたが、素晴らしい受講者の方と一緒に学べました。

今ある状況に感謝できるようになるために、今あるものを進んで失ってみる。
ひとつの方法として、人生学ではそうお伝えしています。
ただ私は、「進んで失った」ことがありませんでした。
説明するのに、実感がないと説得力がないよな・・・。
困ったときに思いだしたのが、本日ご紹介したエピソードです。

進んで失ったことはないけど、失った経験はあるじゃないかと。
その当時は気づかなかったことを約15年たった今、気づけたような気がします。

人生学では「感謝」を深く体感していただける内容です。
家族とのつながりをより実感したい。
会社への貢献をより深めたい。
そのような方にぜひ受講頂きたいと思っています。

次回は5月30日(土)を予定しています。

●人生学2級講座
2015年5月30日(土)10:00~17:00
開催場所:東京都千代田区  最低遂行人数:2名~
受講費用:24,840円(税込)(テキスト代含みます)
詳細は以下URLをご覧ください。
https://argo-navi.net/mielca_ogurahiroshi/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=197

●ブログ「坂の上の空」
 ⇒ http://ameblo.jp/seitadream/


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