人間力を高める 一般社団法人 人間塾


vol.35 「 はっきり言おう。失敗はある。 」

vol.35  「 はっきり言おう。失敗はある。」

失敗すればやり直せばいい。
やり直してダメなら、もう一度工夫し、もう一度やり直せばいい。
松下 幸之助

「僕、あの時は本気で死のうと思いました。」
会社の飲み会で、入社して数年のA君が過去の失敗についてそう言った。
大きな会場で幕が上がった瞬間にタイミングを合わせて電源を入れるという
役目。その電源が注目されるイベントのため、彼には大きな責任と
プレッシャーがあった。
何度も練習を繰り返したのに、本番で失敗。
ひたすらクライアントに頭を下げた彼は、本気で死んでしまいたいと
思ったようだった。

そんな話をする彼に、そこにいた誰もが
「わかるよ、その気持ち。でも失敗するたびに死んでいたら命がいくつ
あっても足りないよ。ここにいる全員、今存在していないね。」
と笑った。

彼は社会人になりまだ数年。自分の後輩達が立派に仕事をこなす様子に焦りを
感じ、自分の失敗を命とひきかえにするくらい大きな責任として捉えている。

「失敗は誰でもするよ。むしろ、何事もなく全てが順調に進む案件の方が
不安になるね。なんか順調すぎない?みたいな感じで。」
「僕はそんな順調に仕事が進まないです。いつも失敗ばかりです。
本当、死にたくなりますよ。」

「命をかけるほどの情熱を仕事にむけるのはいいことだね。
でも、はっきり言おう!この先もっともっと失敗はある。だから、死んでも
死にきれない。」
中堅社員が彼にそう言うとその場にいた全員が笑い、彼も笑っていた。
彼も頭じゃわかっている事はその場にいた全員がわかっていた。

私も社会人になったばかりの頃は天狗になって失敗、先輩をそのままマネ
して失敗。自分で模索して失敗。泣きっ面に蜂のような状況がたくさんあって
今がある。だから、彼の気持ちは痛いほどわかる。

失敗した時に何よりもつらいのは、上司に叱られ、クライアントに叱られ、
自分はダメなヤツだと自分を責めたてる。

けれど、たくさんの失敗をしたからこそ今言えることは、
失敗をしたからと言って決してダメな人間じゃない。
開き直りではなく、そこまで努力した過程が必ずあるのだから。

過ぎてみれば情けなくなるほどたくさんの失敗をした20代。

「何度でもやり直す」と言う言葉はとても勇気づけられるけど、
それがとんでもなく厳しい言葉でもあると気付いた30代。

責任ある立場になればなるほど、失敗が怖くなる。
失敗ばかりして叱られていたあの頃の自分の方が、どれほど気が楽で
いいか・・と思うこともある。

けれど、責任ある立場になればなるほど、何度だってやり直す姿は
見せていかなければならない。
次に繋げるための失敗だったんだよと笑いながら。

何度でもやり直す・・。
今まさに、もう一度の繰り返し。
よし、やろう。

筆者:一般社団法人 人間塾
人生学認定講師 木下 暁子(きのした あきこ)
⇒ http://www.ningenjuku.net/qualified-list/

編集後記

こんにちは。

人生学認定講師の木下暁子です。
4月、新社員のフレッシュさに眩しさを感じる今日この頃。
心の底から、エールを送ります。
たくさんの失敗があっていい。
失敗しても、必ず助けてくれる先輩や上司がいる。
いつか、振り返ったときに自分の足跡が一つじゃないことに
気づく日が必ずくる。
どんどん、ぶつかって前に進んでいってください。
きっと追い風がやってきます。
仕事帰りのビールが「旨い!」と思える時がきっと来ます。
素敵な社会人生活となりますように!

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