人間力を高める 一般社団法人 人間塾


vol.25「生かされた人生?」

vol.25「生かされた人生?」

人生は生かされてるんじゃない。
生きる人生でなきゃいけない。
中村 天風

僕はね、生かされていたんです。
自分自身の心の縛りに。

僕は、もう20年以上は兄のために生きなければならないと思っていた。

僕が思春期だった頃、ある日突然両親に言われたこと。
「お前は、兄のために生まれてきたんだよ。」って。

両親の説明は、
兄は少しだけ障害を抱えて生まれてきた。
このまま一人っ子だったら可哀想だ。
守ってあげられる存在が必要だ。
だから、兄弟を…。
そこで生まれたのが僕。

今まで兄が軽度の障害を抱えているなんて全然知らなくて、
障害の話を聞いただけでも衝撃だったのに、その兄を
守るために僕が必要だった、兄はその障害のことは知らないから
黙っていなさいと聞かされた時には、
そうか…僕は普通に望まれて生まれて来た訳ではなくて
兄を守る使命を背負って、ただ兄のためだけに生まれたのかって
思った。

なんだそれ?僕が兄を守るって?
ずっと、僕の存在意味を求めて悪態をついてばかりいた。
僕そのものを望んだと言ってくれよ!と思っていた。
兄を守るどころか、すごいライバル心を持っていた。
兄を殴ったこともあったし、母に盾ついて母はストレスで
倒れたこともあった。
親が僕を生んだことを後悔させるくらいの思いで
僕は悪態をつきながら
体だけ大人になっていった気がする。

就職して1年くらいしたある時、付き合っていた彼女が妊娠。
すぐに結婚したけど、子供ができたことで
あれ?って思った。
だって、当時は子供がほしくてできたわけじゃなくて、
できちゃった。
生まれてきた子供に何て言おう?

けれど子供が生まれた時にわかった。
僕は自分の人生が兄のものだと思っていたことで、
兄や両親に対して上から目線でいた。
両親の説明の解釈をずっと誤ったままで生きて来た。
生かされているのは兄のためだと思っていたけど、
子供が生まれた時に、この子は意思をもって生まれてきた、
誰のためでもなくこの子の人生を生きるためにだと感じた。

そして、僕はようやく自分の過ちに気づいたのと同時に
心の縛りから解放された。

自分の人生を生きると言うことは誰かに決められるのでは
なくて自分自身がどう捉えて生きるのか?

だから今僕は自分の人生を生きている。
兄のため、両親のため、わが子のため、全ては自分のために。

筆者:一般社団法人 人間塾
人生学認定講師 木下 暁子(きのした あきこ)
⇒ http://www.ningenjuku.net/qualified-list/

編集後記

認定講師の木下暁子です。
先日、厄払いに行ってきましたが神社の空気は
ピンと引き締まっていて寒さで縮こまっていた
背筋が伸びました。
挨拶が遅くなりましたが、
皆様、今年もよろしくお願い致します。

「人生」と聞くと、何か大きなものに捉え気味ですが、
日々が積み重なり人生ともなり、また未来の「人生」のために
「今」をどう生きるのか?と、大きなものというよりも
とても身近なものではないでしょうか?
自分の「生き方」をどう捉えて生きていくのか?
決定はつねに自分自身にあります。
良くも悪くも自分の決定次第。
「生きる人生でなければいけない」
難しい言葉にも思えますが、何か勇気づけられる言葉では
ないでしょうか?

●人生学2級講座: 
料金 24,840円(税込) 最低遂行人数 2名~
2015年2月28日(土)10:00~17:00
開催場所 長野県駒ヶ根市
詳細はご連絡ください。

●お知らせ●
アメーバブログ
勇気づけで目に見える世界が輝きだした
http://ameblo.jp/akiko2916
facebook
木下暁子
https://www.facebook.com/akiko.kinoshita.5


利用規約